学校に無理に行かせる必要はあるか?
夏休みが終わり1ヶ月近くが経とうしてますね。夏休みの終わりが一番不登校の生徒が増えるというニュースを目の当たりにしました。そういえば夏休みの終わりって憂鬱でしたよね。宿題をどうするか?朝早く起きるのしんどいなーなど思ったものでしたが、人によってはそんな短絡的は無い大きな問題を抱えている時もあります。いじめられていたり、先生と確執的な問題があったりなど、人間関係の大きな問題を抱えて不登校になる子も多いですよね。
いじめ、教師の問題、自殺、時代が変わっても学校を取り巻く問題は大きく変わっていないのが現状なようです。最近は「必ずしも学校を最優先に行かなくても良い」という意見が出始めています。少なくとも小中学校は義務教育であり、現代でも学びの場として大きな存在の学校ですが、この学校というやつをどのように考えて、向き合っていけば良いのでしょうか?
私個人の結論から言えば、子供が毎日学校が楽しい、問題なく行けている!というのであれば学校に通い続ければ良いし、何か問題を抱えてそれを解決出来ずに不登校になったり行き場を失ってしまったのなら、無理に行かせる必要はないと思っています。
学校でしか学べないことはほとんどない
学校が必要か?という課題に関しては、正直何とも言えないというのが結論です。なぜならもちろん勉強は大切なことですし、友達を作って集団行動を学ぶなど、学校で学べることは多いのも事実です。ですが、逆にそれは学校でしか学べないことなのか?必ずしも学校で学ばないといけないことか?という話に関しては私はNoだと思っています。
例えば勉強、学校と言えばって感じですが、今の時代はオンラインでも学べるところは多いし、Youtubeなどの動画でも勉強できる機会はたくさん転がっています。勉強だけであれば塾に通うという手もあるし、低学年の勉強であれば合間であっても親が教えることは出来ます。必ずしも学校で、という必要はありません。
運動会や体育なども別に学校でやらなければいけないことではありません。身体の発育は家庭や周辺地域でも出来る事です。プールは市営などでもやってますし、ちょっと広い公園に行けばグラウンドには十分なります。
「集団生活は学校でしか出来ないんじゃない?」と言う方もいるかもしれません。確かにあれだけの集団と共同で過ごすのは学校ならではかもしれません。しかし言うほど集団で行動することが大切でしょうか?インターネットが普及している中でそこまで集団で行動する事って求められるのでしょうか?という疑問が私には生じます。
そもそもこの集団での生活こそが不登校や引きこもりの原因になっているパターンが多いのではないでしょうか?友達や先生と合わない、いじめられている、など人間関係が原因で生じるということは、まさに集団生活することによって引き起こされる問題の根源だと思っています。
もちろん集団生活することを否定するわけではありません。協調性が無いのは困ってしまいますし、心を一つにして何かに向かって取り組むことも必要でしょう。問題なのは、集団生活をしなければいけない、ひいては学校にどうしても何があっても行かなければいけない、という考えの問題でしょう。
どうしても学校に行かせたい、というのは結論としては親都合である場合が多いんですよね。共働きも多いこの時代ですから、子供が親の手を離れて学校に行き勉強やら体育を教えてくれてお昼ご飯も食べさせてくれる。楽じゃないですか。もしくは上記のように学校以外でも学べるという選択肢があることを知らない。または学校にも通えなければ社会から脱落する子になってしまうとか考えてしまうパターンでしょう。何にしても学校に行かせたいというのは親のエゴにしか過ぎないと思っています。
親が子供を肯定し、寄り添ってあげること
とにもかくにも、苦しいとき、辛いとき、必ずしも学校へ行かなくても良い、学べる場所や選択肢は他にもあるということをまずは親が知り、子供に寄り添ってあげることが大切でしょう。行かなければいけないという考えが子供を追いつめ、引きこもりや自殺の原因となる可能性もあります。
子供が学校に行きたくない、というサインを出したら、まずは現状を肯定してあげて、無理に学校に行かなくても良いよという事を伝えてあげる。親が理解してくれたこと、学校に行かなくても良いという選択肢を与えてくれただけでも子供は安心します。
その上で原因の究明をします。子供が原因を離してくれないときもあります。例えばいじめ。いじめられてると伝えることで親に心配を掛けたくないと考える子もいますし、子供にプライドがあるパターンもあります。私もそうでした。まずは仲の良い子に聞いてみるのも良いですし、先生に相談しても良いでしょう。
ですが私の経験上、先生があてにならないパターンもあります。私も不登校やいじめを経験したこともありますが、先生はあまりあてにはならない時もありました。表面上の解決だけして、しばらくしたら元通りということもありましたね。今となっては先生も会社員ですし、人間です。教師が多くのタスクを抱えすぎているという問題もありますし、十分に話し合いや相談をしても解決出来そうならスパッと諦めてしまっても良いと思います。
今どきは小中学校も選べる時代です。転校も別に珍しいことではないし、フリースクールという選択肢があることも念頭に置いておきましょう。栃木でもたくさんフリースクールがあり、まとめてあるサイトがあるので掲載しておきます。とにかくこう見るとたくさんの選択肢がありますので、親も子も安心して欲しいです。
https://www.shingaku-fs.jp/tsunaguba/column/local_free_school/free-school-tochigi
不登校の偉人達
最後に歴史に名を残した不登校の偉人達がいるようですので紹介しておきます。
代表的なのがエジソンです。発明王として天才として名を残したエジソンですが、子供の頃は劣等生でことあるごとに先生を困らせる質問をして授業を止めていました。しまいには家の納屋に火をつけてしまうという始末。
「1+1はなぜ2なのですか?」
「火が何をするのか知りたかった」
根本的な原理を知りたかったエジソンの素朴な疑問ですが、このような困った質問や奇行に先生や父親は
「この子は普通じゃない、頭が腐っている」
とまで言ったそうです。それを聞いた母親は大激怒。エジソンにこう言います。
「そんな学校にはもう行かなくて良い!」
そう言って、勉強を自ら教え、お小遣いを上げて研究用の薬品などを買わせてあげたそうです。こうして学校へも行かず、母親のもとで勉強を教わったエジソンですが、今もなお語り継がれる発明王にまで成長しました。
また、天才数学者と言われた森毅さんも中学生時代は学校をサボりがちになったそうです。しかしそんな息子に「学校に行け」とは言わなかったそうでその代わりに2つの条件を出したそうです。
「学校を休んだ日は学校に行くより充実した日を送れ」
「落第はしないように自分でコントロールして休め」
この言葉にかえって気が引き締まったといいます。そして昼は昆虫採集し、夜はいつも以上に勉強に励んだそうです。
どうでしょうか?2人の偉人の親の共通点は子供の現状を肯定しています。そのうえで無理に学校に行かなくても良いと言っています。
とは言え、仕事や家事に忙しい中で急に言われてもやはりパニックになるかもしれません。しかし子供のさりげなく言った「学校に行きたくない」は「助けて」というSOSのサインなのかもしれません。この事を理解し、一度立ち止まって子供の現状をじっくり見つめ直してみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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