
順調に育つアイコに対して最大の天敵が現れる
ミニトマトのアイコを育てて、季節は7月の真夏に突入しました。トマトは急激に成長を続けていて、病気やアブラムシなどの被害も無く、順調に育っていきました。

「ミニトマトの育成、簡単じゃん!」と安堵しきっていた矢先に事件が起こりました。何と、小さなトマトに不自然な穴が空いていたのです。

やさお酢を散布しているから害虫は寄ってこないだろうと安心していた私。こうした被害が毎日3~4件立て続けに起こったために動揺が隠せませんでした。
かわいいと巷で話題のオオタバコガの幼虫でした
ある早朝にトマトの様子を見てみると、「うん?」と不自然なものがトマトについているのが目にとまりました。

明らかに何かの幼虫がいますね。調べてみると、「オオタバコガ」と呼ばれる蛾の幼虫がトマトを食い荒らしていたようです。

「かわいい」と育成するマニアもたまにいるそうですが、作物を育てる人からすれば厄介な天敵でしかありません。やさお酢はオオタバコガのような大型のチョウ目幼虫(芋虫系)にはほぼ効果が期待できないようです。
そもそも卵の段階で効かないし、体表が丈夫なため、浴びせても効果は薄いようです。さらに作物の中に入り込むと、薬剤の効果も限定的なため、やさお酢などの酢で退治することは難しいようですね。
どうりで、という感じがしますが、やさお酢が効かない以上別の手段を使うしかありません。調べた結果私が主に使った結果はこの2つでした。
・とにかく見つけ次第捕殺、穴の空いた作物は果実ごと処分
・ゼンターリ顆粒水和剤を散布する
オオタバコガの幼虫の駆除1、とにかく捕殺する
一番有効な手段が直接捕まえて駆除する。これが一番のようです。
オオタバコガは早朝や夕方などの涼しい時間帯に出現し、作物を食い荒らします。なので人間もこの時間帯に定期的に偵察をし、見つけていくのが一番有効なようです。
さらに既に穴を空けられたトマトには既にオオタバコガの幼虫が潜んでいるので、残念ですがその果実はオオタバコガと一緒に処分するしかないようです。残しておくと他のトマトに被害が移るので、早いうちに処分しましょう。
オオタバコガの幼虫の駆除2、ゼンターリ顆粒水和剤を散布する
私が次に駆除に使ったのはこちらです。

ゼンターリ顆粒水和剤はBT菌(バチルス・チューリンゲンシス)と呼ばれ、オオタバコガなどの幼虫が食べると腸が破壊されて数日で死にます。人体や作物への影響はなく、散布後は食害が止まり、数日で死滅します。
これを水に溶かして葉の裏などにまんべんなく散布します。この動画が参考になります。
これによりオオタバコガの幼虫の食害を止めることに成功しました。しかし、卵は時間差で孵化したり、またも成虫が卵を植え付ける可能性があるので、私の場合は1週間に1回は定期的に散布しました。
後の注意点としては、ある程度幼虫が大きくなってしまうとゼンターリ顆粒水和剤の効果も効かなくなってしまうので、孵化したばかりの幼虫のうちにいかに駆除するかがポイントになってきます。発見した時点で食べられた実を処分、見つけ次第捕殺、ゼンターリ顆粒水和剤の定期的な散布を繰り返しましょう。
オオタバコガの幼虫を発見したら
・捕まえて駆除
・食べられた実はすぐに処分
・ゼンターリ顆粒水和剤を散布する

まとめ
オオタバコガのようなチョウ目の幼虫とは仁義なき戦いとなります。一度駆除したからと言って、決して安心できないです。実家でもこれまでトマトを栽培していてオオタバコガの被害には遭っていなかったようですが、見事にトマトに穴を空けられていました。
7月は収穫も多く、被害を極力食い止めていたので毎日の収獲は10~20個ほどでしたが、1割程度はダメにされた感じですね。来年はさらに防止策も含めてオオタバコガの被害防止の方法を考えていこうと思います。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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