学べば学ぶほど心も体も楽になる子育て。育児学のすゝめ

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継承された子育ての怖さ

私は基本的に勉強する、学ぶということが好きで、時間があれば本を開いたり、動画を見ていろいろな事をインプットするのが専らの趣味です。

特に子育て中ということもあり、育児に関する本は常にインプットし続けています。

「なんで、そんなに育児の本読む必要があるの?」

と思うかもしれませんね。学習することの真の意義とは、自分以外の価値観や考え方を知り、それを取り入れることで新たな思考や行動をすることが出来るからだと考えています。

特段育児というのは、親からされた教育を良くも悪くも受け継ぎます。だから暴力や罰をメインに受けていた子供は、それが嫌だと感じていたにも関わらず、自分が親になったら同じように子供をしつけようとしてしまいます。

この世にはいろんな考えや知見があれども、結局人間は自分の経験で全ての価値観を決めてしまいます。学びをしない人というのは狭い狭い自分の経験を全てにしてしまうので、知らないというのは怖いものなのです。

「育児は身を粉にしてするのが当たり前!」
「子供は叩いて、親の言うことに従わせることがしつけ!」

そう教わり、自分の価値観と経験だけで育児をする人は、これが当たり前だと思い込みます。そして自分がいくら追い詰められてもそれが当たり前だと信じ、育児ノイローゼになっても、自分がだらしないんだとさらに自分で自分を追い込みます。

無論、子供を自分の思い通りにする事が当たり前の人は、それが当たり前だと思い込むので、それが出来ないのは全て子供のせいだと感じ、子供のSOSにも気付かないという危険な状態に陥ります。

だからこそされていた教育をただ無心に継承する、そしてただなんとなくの考えで育児をすることこそ危険なものはありません。育児をこれから始める、そして子育て中のパパ、ママこそ育児を学び、見解や知識を広げるというのは必要だと感じています。

育児学の現代はシンプルで親は楽になる

現代の子育てにおける新たな考え、教育はモンテッソーリ教育、レッジョエミリア教育という2つの教育が主流となっており、この2つの考え方を学べば学ぶほど以下のメリットがあります。

  • 子供の個性や子供の行動の理由を理解できるようになり、子供の能力を伸ばしやすくなる
  • 子供の個性や行動を知ることによって、その行動に寛容になり、子育てが楽になる
  • 自分は監督ではなく、サポーターという立ち位置を理解することによって、ああしなければ、こうしなければという脅迫概念で子育てしなくて良くなる

他にも様々なメリットはあるのですが、一番大きいのは親が子育てが楽になるという点が一番大きいです。

現代の育児というのは子供の個性や能力を伸ばすことがメインで、子供の個性を認めれば良いので子供を否定したり、子供とぶつかったする事が少なくなります。数学のように知れば知るほど公式が複雑になり、難しくなる、という感じと違い、子育てについて学べば学ぶほど子育てはシンプルになっていきます。

そして世の中もこのような「子供は思い通りにすべし」、「親は身を粉にして育てるべし」という考え方から「子供を認め、尊重する」、「親はもっと気楽に子育てをして良い」という考え方にシフトチェンジしているので、教育面でも、親の気持ち的にもとても生きやすい世の中になっています。

諸外国と比べるとまだまだこれから、って感じはしますけどね。

だからこそ、今子育てや子供の行動に悩んでいるパパやママにこそ、現代のモンテッソーリ教育、レッジョエミリア教育というものを知って欲しいと感じています。

知るか、知らないかの大きな差

余談ですが、勉強することの意義は過去の偉人からも学ぶことが出来ます。

福沢諭吉の「学問の学問のすゝめ」のこんな話です。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」

これってつまり人は全て平等だ!という事を説いているのだと思っていた人も多いのではないかと思いますが、全くの誤解です。この後の

「「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり」

これは何を言っているのかと言うと、「天は人を優劣高低無く造るが、人間社会の中には優劣高低がある、その差は何だ?学問をするかしないかの差だ!」と説いているわけですね。

つまり、この世に差があるのは学ぶ者か、それ意外か、みたいな差があるということです。

もちろん学んでいるから偉い!などと言うつもりはありません。しかし、何も知らずに自分がされた悪い子育てを継承しながらまた子育てをする親、知識を広げ、新たな考え方を知り子育てをする親、どちらの子供に可能性を感じるでしょうか?

しっかりと学び、子供達に最良の子育てを一緒にしていきましょう!

最後までお読みくださりありがとうございました。

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