勧誘に感動した話

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恐竜に引き寄せられた結果・・

先日イオンモールに行ってきました。車ならイオンモールが近いためよく行くのですが、今回は写真のような恐竜の展示がありました。実はよく1階中央でやってる会社のプロモーションの一環としての展示なのですが、ワイモバイルさんが集客のための展示でした。

恐竜が実際に動き写真撮影が出来るというので行ってみたらまあわんわかわんさかと子供が写真を撮ったらそのままプレゼントがあると言われ、まあ親たちはどんどん携帯の乗り換えの勧誘の椅子に半強制的に座らされるわけです。私も「俺はそのまま子供と写真を撮ったらそそくさと退散してやる!」と意気込んで娘の写真撮影をしましたが、もう「では、どうぞどうぞ!」と言わんばかりの勢いに押されて結局椅子に座らされました(笑)。

どうぞ、携帯ですが今どの機種を使われていますか?

え、えっと、iphoneXRです。

古いですね?買い換えの予定ございますか?auにこだわりはある感じですか?

うーん、そろそろ買い換えようと・・auにこだわりは特に

それでしたら、35000円のキャッシュバックで機種代は1円で乗り換えができます。他にもうんぬんかんぬん

うーん・・(悩)。今は良いです(笑)考えます。

なるほど。逆に今乗り換えない理由は何ですか?(強気)

・・・

と、他にも妻の携帯、使っているWi-Fi等の話といろいろ話をしましたが、最終的には断りました(笑)。恐竜と写真を撮るのもここまで労力がいるものなのかと。普段はこういう勧誘をされないようにイオンモールの中心は避けて通るか、フルシカトするのですが、今回はある意味完敗って感じですね。

勧誘にはたくさんの仕掛けがある

と、ここまで聞くとワイモバイルさんをディスってるように聞こえるかもしれませんが、実は私は感動してました。というのも以下の仕掛けが惜しみなく使われていたからです。

  • お客さんを誘致する大胆なイベント
  • 逃げられないようにする仕掛け
  • 圧倒的なセールス

まずお客さんを誘致するための大胆なイベントですが、これは動く恐竜というイオンモールの中でも目を引く大きさの恐竜が動いてるんですよ?写真撮りたいですよね?まして子供はなおさら。「ママ、パパ、あれ一緒に撮りたい!」って言われたらいかない訳にもいきません。うちの娘も「恐竜さん・・」と言いながら興味津々でした。

そんでもって逃げられないようにする仕掛け。ワイモバイルのイベント・・と察しが付いても恐竜と撮りたい一心で人々は次々と吸い寄せられてしまいます。そしてワイモバイルさんのブースで写真を撮らせてもらったという状況から「話だけでも聞いてあげようかな・・」という感覚に陥りやすくなります。そして「恐竜グッズのプレゼントがありますのでこちらへどうぞ!」ともう当たり前のように誘導されたらもう逃げ場はありません。鶏肉になる鶏のようにそこに並ぶしかないのです。

そして圧倒的なセールス。そろそろ買い換え時、今ならこれだけキャッシュバック、現在の契約と比較するとこれだけ安く、そして数字と自信満々のセールス。よほど買い換えたばかり、という訳でなければここで契約成立ですね。というか事実私の携帯も古いのでもうこの話に欲しい!としか思わなかったです。

最終的に断りましたが、この勧誘方法は圧巻だったし感動しました。これは多くの集客からセールスまで一連の流れで使えるテクニックで勉強になりました。

みんなやってしまう嫌われる勧誘

と、今まで話してきましたが、私が一番感動したのは引き際が良かったことなんですよね。
良いです。と断った後も「分かりました。ありがとうございました!」と終止笑顔でいてくれたことは大きな評価に繋がりました。

けっこうセールスで断られた瞬間に「あ、もういいや!」的な感じでぶすぐれる人などが一定数いますが、これは最悪だな、って思ってしまいます。お客さんも基本的に悪いな、いや、どうしようか・・と悩みながらも断るわけです。つまり迷っているのでチャンスはあるんですよね。それをこいつからはもう売れないという態度を見せられた瞬間、「あ、もう二度とこいつとこいつの会社からは買わん!」に変わってしまう可能性があります。

私も普段イオンモールの中央に行かない理由はここにあります。半ば強引に迫ってプレゼントを渡してきて、いざ、「いかがですか?」と言われて遠慮がちに「大丈夫です」と断ると無表情で引き返す人いますが、もう二度と行かねえし通らない、って思ってそのブースは避けますね。他のお客さんも同じだと思います。

もちろん自分の契約とか売り上げもあるのかもしれないけれども、セールスって断られても終わりじゃないんですよね。お客さん自身も迷うし、悩む。その悩む時間を敢えて与えて誠意を持ったお別れをすることで会社の印象や、やっぱりあの人からもう一度話を聞こうかなって気になる可能性は十分にあります。

恋愛も同じで、デートに2、3回断られたからといって、次飲み会で会ったときに「こいつとは縁が無いからもう話さん!」という態度を取られたら、「あ、友達としてももう無いな!」と思うじゃないですか。相手もさんざん誘ってくれたのに断って悪いな、次は行こうかな、という気になってる可能性はあります。そういう時に誠意という貯金をする、敢えて時間を与えてあげるという待ちの姿勢を取れる人が良いパートナーをゲットできます。

なので終わりの部分をグッと良くしてあげる。待ってあげることはセールスにとっても大事だと考えています。セールスの手法や具体的なメソッドはこうした日常生活の中で学べることはたくさんあるなと感じています。久々に勉強になったことをシェアしてみました。

では!

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