日本男性の育児参加率は・・
私もこれまで子供のイベントに付き添ってきました。保育園や幼稚園のイベントに見学会など。そこで思ったことがあります。割と子供のイベントに参加する父親の姿は思った以上に多いなと感じました。
インスタとかでよく家の事をやらない男、育児しない夫のようなマンガがよく出回っていますし、まだまだ家事、育児をしない日本というイメージがよくありますが、私はそうは思わないのです。
個人的に父親の育児の参加率はこうして目に見えるくらい上がっているのではないかと思います。日本の父親って実は育児参加に積極的な国なのです。
それでも欧米と比べるとまだまだ日本の父親の家事、育児の参加率が低いと言われているのはなぜなのでしょうか?
結論から言うと、育児や家事に参加したくても企業側がそうさせないように妨害しているということになります。つまり現在の長時間労働、そして男は仕事を1日中していろ!という考え方からアップデート出来ていないのです。
残業とハラスメント地獄の日本の現状
先述の通りまだまだ残業率が高い日本。数年前に残業時間の上限がようやく制定されましたが、実際はそれでも残業時間は世界に比べて長いです。そして割とこの残業時間の上限をちょろまかして働かせているパターンって実は多いのです。
私が以前勤めていた職場も普通に4時間ほど残業することも多く、1ヶ月で60~80時間になることもありました。現在の月の上限は45時間ですが、それを過ぎた場合は、残業を次の月に繰り越して調整するなど、いかにも1ヶ月45時間やっていたように申請してた、なんてこともあります。
そしてまだまだ企業に「男は仕事、女は家事」という考え方が強いです。正確に言うと、「男は仕事、女も仕事だけど家事をやるのは女」というのが正解でしょうね。女性の社会進出に伴い、女性をバンバン働かせることが出来たけど、それでも家事育児のしわ寄せは女がやれという風潮が強いです。
そして育児休暇や休みを取ることに否定的な企業が多いのも事実です。パタハラやマタハラなど父親や母親に対する嫌がらせが一時話題になりましたが、されるされないに関わらず、育児休暇などを取ることを許さない空気感というのが強いです。
私も妻の体調不良のうえ、他に子供の面倒を見れないから早退させてくれと言ったら「誰がこの仕事をやるんだ!」と責められたことがあります。それもほんの数ヶ月前のことです。未だにあの事を上司や会社に対して許していないですね。
何はともあれ、結局今何が起きているのか?それは個人の努力目標によって男性の育児参加率は確実に増えている、しかし、企業の考え方、そして働き方、休暇に対する考え方を一新しなければ十分な育児参加率は増えないということです。
父親の育児参加を妨げる組織
実際、国としても残業をもっと減らして、育児の参加率を増やしたいと考えているのですが、実はある団体がそれを阻止しようとしているわけです。
それが経済団体というやつです。経団連を初めとする経済団体は働き方改革を断行するなら指示しないという方向を取り、組織表を武器に国に半分脅しをかけているようなものなのです。しかし、なぜでしょうか?
日本は戦後猛烈な勢いで働いて荒れた日本の経済を立て直してきました。そして高度経済成長を迎えましたね。当時の社員や働き方はまさにモーレツ社員で、朝から晩まで働くことが美徳とされていましたが、実際それが成功したため、そういう成功体験が未だに抜けず、現代の新しい働き方に理解を示せないのです。
日本政府としても、なんとかこの経済団体の考え方をはねのけ、制度を変えようとしてきました。ついに男性の育児休暇が義務化されたことが記憶に新しいですが、それでもまだまだ制度としては整備不十分であり、企業や経済団体の考え方を変えるには時間が掛かるということです。
努力目標には限界がある。今私たちがするべきこと
では、私たち個人に出来る事は何でしょうか?
それは国政に積極的に参加することです。今の国の現状や価値観を変えるにはやはり国民が声を挙げて仕組みや制度を動かしていくしかないのです。
一番簡単なのが投票です。若者の投票率が下がっていることは既に周知の通りだと思いますが、なぜ子供を育てる若者に優しい世の中にならないのか?それは若者の政治の影響力が低いからです。投票をしないということは、国がどのような政策をしても文句を一切言わないと言っているようなものです。
投票に若者が積極的に参加すれば、自分たちの影響力を見せることが出来ます。それによって若者達がより良い社会にしなければならないという誇示になります。
国のトップにいるのは内閣総理大臣でも、経済団体でもありません。他ならぬ我々国民です。国が制度として方を整備してくれることによって、私たちも気持ちよく子育てが出来る社会になっていくはずです。
私たちを含め、パパやママは十分子供達のために頑張っていると思います。しかし、私たちの努力目標による育児だけで出来る事にはもう限界を迎えようとしています。だからこそその仕組み自体を変える努力をし、もっと子供達に寄り添える社会を一緒に作っていきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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