過酷すぎる保育現場の現状

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保育現場で起こる事故は園や保育士だけの責任か?

秋になり大分涼しくなりましたね。今年の夏は幼稚園の見学、そして願書の提出も終え、いよいよ娘が来年幼稚園に入園します。最初は未就学児の幼稚園のイベントに行くのも怖かった娘ですが、最近はお友達と手をつないで遊ぶ様子も見られて大分成長したなと感じています。

ですが、うちの子が幼稚園に行くという初めての親離れの一環に、やはり私も一抹の不安を持っていないわけではありません。お友達と仲良く出来るのか、ちゃんと意思疎通が出来るのか、そして先生と上手くやっていけるだろうか、娘ならきっと出来ると思いたい一方でやはりいろいろな思いがよぎります。

幼稚園といえば、最近いろいろな問題がニュースで取り上げられて悲しいなと思うことがたくさんあります。

  • バス置き去りによる子供の死亡事故
  • 保育士による児童虐待
  • 誤飲などにより死亡したり、病院に運ばれる
  • 保育士さんの一斉退職
  • etc・・

などなど、ここ最近保育現場による事故やニュースは後を絶ちません。ここ最近は保育の現場においての闇というのも取り立たされ、園や保育士さんが叩かれるケースも多いですが、私は本当に園や保育士さんだけが悪いのか、というと必ずしもそうは思わないケースも多々あります。

こう言うと、「不祥事や事件を起こした人間を庇うのか!」という批判も来そうです。もちろん子供を故意に虐待したり、ケガを負わせるなんてことは言語道断ですが、不慮の事故などはそもそも保育士さんの不注意だけではなく、保育現場を取り巻く環境や仕組みそのものに問題があるケースが多いと考えています。

私自身教育という分野に非常に興味を持ち、日々勉強している立場ですし、いずれ子供の命を預ける幼稚園や保育などの現場や現状が今どのような状況にあるのか、いろいろと調べてみました。

保育士が真の仕事を出来ない日本の現状

1つの問題は日本の保育士という職場の現状とそのギャップです。

そもそも幼稚園や保育士の先生ってなぜみんな先生になったのでしょう?それはほとんどの人が子供が好きだから保育士の免許を取り、先生になったと思います。私もいろんな幼稚園の見学に行きましたがみんな優しくて子供の面倒見の良い先生ばかりだと思っています。

しかし実際はどうでしょうか?幼稚園にいざ就職したらやらされることの大半は書類仕事です。ほぼデスクワークばかりだと言っても過言ではないのでしょうか?私も元保育士の友人の話を聞くと、定時で帰ってもデスクワークがありそこに残業代は付かず、そしてプライベートの時間を割いて仕事をすることになっていると聞きました。

そして一概に書類と言っても膨大です。国や自治体に提出する書類、保護者や子供に渡す書類なども作成しなければなりません。改めて聞きたいですがなぜみんな先生になったのでしょうか?子供が好きだからです。子供が好きなのに子供と向き合えないギャップが保育士さん達を苦しめる要因の1つになっています。

「そうは言っても好き好きばかりで仕事は出来ねえんだよ!」という声も聞こえてきそうですが、本来やるべきな好きな仕事も出来ず、プロとして子供の教育現場に集中できず、子供の心の声に耳を傾けることが出来ない。そんな現状で大切な子供を預けるのは難しいなと考えてしまいます。

私はデスクワークする人、子供と接する人は分けるべきではないかと思っています。そもそもデスクワークって保育士さんじゃないと出来ないですか?と思うところがあります。

もちろん毎日の子供の行動を観察する保護者に提出する日記のようなものは常にその子を見ている保育士さんじゃないと出来ないかもしれません。しかし園の頼りや国や自治体に提出する書類はその専門の人に任せて保育士さんは子供を見守りサポートすることに全力を注げば良いのではないかと考えます。

そうすることにより保育士さんの仕事のギャップを無くし、保育士さんの離職率を下げることが出来る、離職率を下げることにより保育士さんが過剰な人数の子供を見るのではなく分散して子供と向き合うことで子供の成長をサポートできる、そして書類仕事が無くなることで残業も無くなり、プライベートを充実させることが出来るという流れに持って行くことが出来ます。

そして不注意や不慮の事故を防ぐことができ、保育士さんのストレスを貯めることなく、事件や事故を防止する事に繋がっていくと考えています。

むしろ外国ではそれが普通になっているようで、外国の保育士さんはストレスも少なく充実した仕事をしているそうです。私はこういった外国から学ぶことも多くあると考えていて、是非この制度を日本に取り入れて欲しいと考えています。

国や自治体が支援し、保護者がサポートする

とは言え、このような仕組みを作るにしても、園も経営という観点もありますから、人件費を増やすという観点からも簡単に出来ないことも承知しています。

だからこそ園や個人の努力目標に頼らず国や自治体の支援が必要だと考えています。もちろん少子高齢化という日本の大きな問題があり、国も保育制度の見直しや補助金というメスを入れ始めていますが、まだまだ改善余地は十分にあると思います。

そして我々保護者も保育の現場に深く踏み入り、保育士さんや園と密に連携し、保育の現状を変える必要性があります。子供がこれから長い時間を保育士さんや園と過ごします。だからこそ「一時的だから」とないがしろにせず、より良く日本の保育士さんがストレス無く働けるよう我々もサポート出来るようにするのが1つの指名なのではないでしょうか?

最後までお読みくださりありがとうございました。

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