イヤイヤ期の癇癪は親のせい?どう乗り越えれば良いのか?原因と対処法を探る

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3歳の娘のイヤイヤ期が止まらない

現在私の娘は3歳ですが、最近はイヤイヤ期での「嫌だ!」が多くなって、しかも言葉も話せるようになったため、いろんな言い訳をしながらの拒否が多くなりました。

困ってしまうことも多いのですが、私は何も出来なかった赤ちゃんの時期からいろんな事が出来るようになって、そしてやりたくないことをやりたくないというのを表現できるのは一種の成長の証と捉えて、微笑ましく感じています。

でも、ご飯は嫌だ。ドライヤーは嫌だ。お風呂は嫌だ。しなきゃいけないタイミングや時間に追われている大人達をよそに、癇癪や抵抗を続ける子供と退治すると、親もイライラしてしまいがちです。

まずどうやってこのイヤイヤ期と、そしてよく起きる癇癪を上手く乗り越えていくにはどうしたら良いでしょう?メカニズムや対処法を解説していきます。

イヤイヤ期の癇癪を乗り切ることによってパパやママの心身が楽になるのと同時に、上手く付き合えれば、子供の大きな成長のチャンスになります。

是非肩の力を抜いて、最後まで読んでみてください。

幼児期の癇癪はなぜ起こるのか?発達障害なのか?

まず子供の癇癪はなぜ起こるのかを見ていきましょう。

幼児期のイヤイヤ期とそれに伴う癇癪は、発達段階には必要なものです。

2~3歳になるといわゆるイヤイヤ期が起こりますが、これは自我が生まれるからです。自分の足で立ったり、物を組み立てたり、この頃になると出来ることが増え、子供自身の選択肢も増えていきます。

そういう成長過程で、「No」という選択肢も芽生えてきているわけですね。しかし、まだ感情のコントロールが未発達のため、自分の意思や表現をコントロールしたり、語彙力の未発達から理論でしたくない理由なども説明が難しいため、だだをこねたり、癇癪という形で「No」を表現するしか出来ない状態なのです。

それは全ての子供が通る道であり、自我の芽生えという子供の成長の過程では必要なものなので、この時期に癇癪がひどいから発達障害かは判断できません。少なくとも癇癪やイヤイヤ期が来たからと言って、発達障害というわけではないので安心してください。

そして、よく言うことを聞かなくなってくると「私の育て方のせいでは?」と自分を責める方もいますが、何度も言っているように、子供の成長に欠かせないものであり、成長の証なので、自分を責めずにむしろ喜ばしいことと捉えてください。

イヤイヤ期は梅雨の時期のようなもので、癇癪は梅雨の時期での突然の雨のようなものです。

梅雨を自分の力で終わらせることは出来ません。自然に逆らわず上手く乗り切るしかありません。ですが、梅雨の時期はいつか必ず終わります。梅雨に降った多くの雨は次の長く暑い夏を乗り切るための大きな糧になります。

それと同じように、イヤイヤ期を上手に乗り切ることによって、次の子供の成長に繋がりますので、子供と親の両方が良くなるような付き合い方を見ていきましょう。

癇癪の対処法

それではどのように癇癪に対応していけば良いか見ていきましょう。

  • 親がキレない
  • 共感する
  • 怒っても何も変わらない事実を伝える
  • 表現の方法を伝える

親がキレない

まずは癇癪を起こしている子供に対して怒って対処するのは止めましょう。癇癪に癇癪で対応しようとするとそれを子供が真似してしまいます。

それによって将来問題が生じたり、出来ない事があっても癇癪で対応する大人になっていってしまいます。いわゆるキレやすい子ですね。

時間や余裕のない中で子供が言うことを聞かないとついイライラしてしまいがちですが、まずは大人がクールダウンして癇癪を起こす原因をじっくり観察するようにしましょう。

共感する

まず一番大切なのは子供の気持ちを受け止めて共感してあげることです。もちろんただ心の中で共感するだけではなく、「○○が出来なくて悲しかったんだね」と言葉で受け止めてあげることです。

そうすることで、子供は自分がしたかったけど出来なかったという事実を受け止めてもらえたと感じ、子供も少し落ち着きます。そして肯定は親子間での信頼を高めます。

ここでのポイントは、「時間が無いんだから仕方ないでしょ!」など否定や親都合の言葉の後に共感するのではなく、何よりもまず共感してあげることです。

まずは子供のしたかったこと、出来なかった気持ちを言葉で共感し、否定ではなく、肯定してあげるようにしましょう。

怒っても何も変わらない事実を伝える

共感してあげることは大切ですが、次のアクションとして

「じゃあ特別にもう1個買ってあげよう」
「もう少し遊ばせてあげよう」
「じゃあママがその子に言っておもちゃを貸してくれるよう言ってあげよう」

という子供のしたかったことを許してしまうのは少し注意が必要です。

これは癇癪を起こせば状況が変わるということを子供が学んでしまいます。なので今後癇癪が収まるどころか、何か親が対処してくれるのではないかと思い、癇癪を利用するようになってしまいます。

お菓子は3個と決めたらもう1個はないということ、この時間をデッドラインと決めたならそれ以上遊べないこと。大人の世界には制限があるということを示していかなければなりません。

ただ制限を示すだけではなく、取捨選択や方法を考える良いきっかけになることもあります。例えばお菓子のように4個目がダメなら、何を捨て、何を買うのか、優先順位を子供に決めさせたりすることで選ぶ力が養われます。

おもちゃを使われちゃった場合は、どうやったらそのおもちゃを友達が貸してくれるか、という思考をするチャンスにもなります。「後で貸して!」って言いにいったり、友達が飽きたタイミングでさっと借りに行くなど、様々な思考が出来るチャンスです。

親がアクションを起こすということは控えましょう。

表現の方法を伝える

子供が癇癪を起こしている理由は、もちろん何か出来ないこと、何かの不満があるからですが、その不満をどのように表現したら良いか分からないから怒っているという時もあります。

例えば3歳の子供の語彙力は大体500~1000語だと言われています。大人は3万語ほどの語彙力を持っているので、語彙力の差は歴然です。なので表現できる言葉の数にはかなり限りがあります。

なのでもし分かる範囲だったら、どのように表現したら良いか、大人が表現を教えてあげましょう。

いつもはフォークで食べているのに、スプーンを渡されて泣いているのだとしたら

「フォークちょうだいって言ってね」

と言ってあげるなどです。

そうすると欲求や表現の方法が分かるので、大人も対処しやすくなり、解決策も見いだしやすくなります。もちろん時期や発達段階によっては難しい場合もありますが、少しずつ子供が自分の要望を表現できるように教えていきましょう。

癇癪を事前に防止する

癇癪が起きた場合の対処法を説明しましたが、次はそもそも癇癪の場面を減らすためにどのような対処を予めしておくべきか、3つ解説します。

  • リミットは具体的に伝える
  • 自分で決めさせる
  • いつもと同じを崩さない

リミットは具体的に伝える

一番やってしまいがちなのが、突然「帰るわよ!」と言い、子供の遊ぶ時間に急ブレーキを掛けようとしてしまうことです。子供はもっと遊べると思ってたのに突然それを止めることになりパニックになって癇癪を起こしてしまう、という事例です。

ここで良くなかったのが予めどの時間に帰るのかを伝えてなかったことです。そして仮に伝えていたとしても、4時という時間がどこの何を差してどうなったら帰る時間なのかが伝わっていない場合もあります。

時計を差して、この短い針が「4」を差したら帰る、または図にして示してみるのも良いでしょう。

お菓子が3つまでなら、その3つという数字をちゃんと理解していないのであれば、ちゃんといくつか見せてあげる必要があります。

子供がちゃんとリミットを理解できるように具体的に示してあげましょう。

自分で決めさせる

子供がリミットや制限を守るためには、子供自身に決めさせるというのも有効です。

大人の都合である程度決まってしまったルールというのは、大人になっても納得して守るというのは難しいものです。許す範囲で子供にルールを決めてもらえば、自分で決めたルールというのは意外と守れるものです。

いつもと同じを崩さない

子供の時期によっては、「いつもと同じ」という状況が安心できる「秩序の敏感期」という時期があります。

この時期はいつもと同じであること、いつもそこに同じルーティンやオモチャがあることにより、安心感や信頼感が生まれます。この安心感や信頼感を日々積み重ねて情緒が安定するようになると、少しずついつもと違うことを受け入れられるようになっていきます。

この時期は違う椅子に座る、朝はご飯なのに今日はうどん、お風呂とご飯の時間が逆、という感じでいつもと違う状況に陥るとぐずったり、癇癪の原因になってしまいます。

もちろん外出先や状況によって毎日全く同じ状況は作り出せませんが、子供が秩序の敏感期と感じたら、極力子供の「いつもと同じ」な状況を尊重して崩さないようにしてあげましょう。

それにより癇癪の度合いもかなりコントロール出来るようになります。

子供も癇癪と戦っている

最後に忘れてはいけないのが、子供自身も癇癪という症状と戦っているということです。子供はただ自分の欲求を頑固として通したい、不満があるから満足出来るようにしてくれ、と意地でもその主張を通したいわけではありません。

分かっちゃいるけど、自分の不満を泣くということでしか伝えられない、ダメなのは分かっているけど、どのようにこのモヤモヤした不満を静めれば良いか分からない、となっている場合もあります。いわばブレーキの場所が分からない車を運転しているようなパニックです。

「ママ!自分でもどうしたら良いか分からないの!私を止めて!」

というような心境でしょうか。そのような時に親が怒ったり、困ってあたふたしても解決策は見いだせません。子供もこの状況を脱したいのです。パニックになっていると理解できるだけでも落ち着いて行動できるようになります。

冷静にブレーキの場所を見つけて、そのブレーキを静かに子供に踏んでもらい、安全に着地してもらう。そんな気持ちで対処しましょう。

親も辛いですが、子供も自分で自制心を育みたいと日々葛藤している。そう思うと愛おしくて、そのサポートをしてあげたいと思いませんか?

子供の癇癪で困ったら、以上の事を是非思い出してみてください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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