
栃木市にひっそりと存在する鍾乳洞の歴史
今回は佐野市(旧葛生町)に存在する隠れスポット、宇津野洞窟を散策しに来ました。特に観光名所と呼べるほどの規模の場所でもないのですが、2億5000万年前から地殻変動などを経て少しずつ現在のような鍾乳洞になったという地球の長い歴史を感じるスポットです。
さらには奈良時代から平安時代にかけて、勝道上人が開基された(寺やお堂を作った?)とされています。勝道上人は初めて日光の男体山に登頂を成功し、中禅寺湖を発見し、中禅寺を建立するなど、日光開山の租となった人物で、現在の栃木県にさまざまな勝道上人の足跡を辿ることができますが、この宇津野洞窟もその貴重な1つです。
こちらもかつては地元の人々の信仰があったようです。今では分かりませんが、お堂やお寺のようなものがあったのでしょうか?今回は宇津野洞窟の内部に潜入したいと思います。
内部に潜入

まず宇津野洞窟に行くにはこの山を5分ほど登ることになります。登山というほどではありませんが、ハイヒールなどの歩きづらい靴は避けた方が良いでしょう。洞窟内はひんやりしていて夏は涼しく、それ以外の季節では肌寒く感じるかもしれません。洞窟自体は大きくないので所要時間は10~15分程でしょう。

如意輪観音菩薩と呼ばれる石があります。こちらは菩薩を見立てたのか、それとも上人が掘ったのか確実な資料は確認できませんでしたが、観音菩薩として信仰の中心にあったのかもしれませんね。

細かい石が滞積している通称賽の河原。あの世を思わす名称ですが、特に不吉な意味は無く、細かい石が積まれているように見えるためにこのような名前が付いているのでしょうね。

洞窟の終着地点です。つららのような鍾乳洞がライトアップされていてキレイな写真スポットです。
犬連れで入れる?
宇津野洞窟は特に入場料などは取られるわけでもなければ、人がいるわけではありません。そして犬などのペットの入場は禁止されていないので、犬を連れての入場も問題ないと思われます。当然ながら糞尿などの始末はきちんとしましょう。
なんならPZPさん犬と入ってますからね(笑)。
心霊スポットなの?
続いて宇津野洞窟が心霊スポットなのか、ということですが、情報などを調べてみましたが宇津野洞窟内部、もしくは周辺で人が事故で亡くなったり自殺したなどの情報はありませんでした。そして目撃情報も投稿が無いことから心霊スポットとは言えないでしょう。
とはいえ、中はシーンとしていて一人で入るには多少不気味かもしれません。ライトアップはされていますが、狭い空間に観音様や賽の河原などのあの世を思わす名称の場所。少し勇気がいるかもしれませんね。また夜は洞窟は閉まってしまいますが、田舎のポツンと洞窟なので夜に来たいとは思わないかもしれません。
と、宇津野洞窟の記録でしたが、特別広いわけでもなく、名所と言えるほどでもないので遠方から来る方は少ない、と思いきや、日曜というのもあり、県外からのお客様がちらほらいらしていました。
佐野市ですが、場所は少し離れたところにあります。アウトレットや佐野ラーメン訪問のついでにいらしてみてはいかがでしょうか?
宇津野洞窟のアクセス
住所
栃木県佐野市会沢町1074
アクセスアクセス
佐野藤岡インターチェンジから車で約30分。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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