ダメな母親と落ち込むあなたはダメではない「やめられない娘と見守れない私」が教えてくれること

目次

娘の行動を「気持ち悪い」と感じてしまう母親の物語

あなたは育児をするうえで、どうしても我慢できない子供の行動はありますか?

でも「子供だから」「一時的なものだから」と見守ったり我慢することも多いと思います。ですが、どうしても見たくない、我慢できない行動がもしかしたらあるかもしれません。

周りや専門家は気にせず見守りましょうと言いますが、もしそれが出来なかったとき、強く責めてしまったとき、自分は毒親なのかも、最低の母親なのかも、そうやって自己嫌悪に陥ってしまった経験もあるかもしれません。

「分かっているけど、どうしようもない」

そうやって周りにも相談できずに苦しんで、悩んでいる人が実はたくさんいる。そんな語られることが少ない悩みを描いたマンガがこちらです。

「やめられない娘と見守れない私。4才の性に悩んだ700日間」

このお話は、4才の娘が小児自慰を始めたことがきっかけです。どこに相談しても「よくあること」「見守ること」。そういった言葉で溢れていました。

しかし彼女のお母さんは「気持ち悪い」と感じてしまい、どうしても見守ることが出来ない。そうして見守れずに次第に娘に強くあたる自分に嫌悪感を持ち始めます。娘に対してそのような感情を持ってしまうことに悩み続けて「死にたい」とまで思い詰めてしまいます。そしてついに手を挙げてしまい、限界を迎えてしまう、そんなお話です。

相談できない、我慢するしかない育児のタブーの告白

このストーリーから学べることは何でしょうか?

みんなが当たり前に出来る事が、どうしても出来ない人がたくさんいる

これに尽きます。

このマンガは作者の加藤かとさんがインスタやブログを通して連載され、大きな反響を得ました。
加藤かとさんのブログ

なぜこれほど共感されたのかと言うと、やはりみんな同じような悩みを抱え、それでも誰にも相談できない、我慢するしかないと考えていた人がたくさんいたからではないでしょうか?

さらに小児自慰という問題は「性」というタブーも含まれていること、さらに原因となる愛情不足が含まれていて、相談しにくい原因の要因となっています。

例え快楽という意図が無くても、自慰という性的な部分が含まれていること、自分の子供の性に関わる事ではなくてもとても話しにくいと思います。

その原因が愛情不足という自分にあるということも自責や他人の悪評につながりやすく、相談できない要因となるのでしょう。こういった相談や告白が難しいセンセーショナルな部分が多くの反響を生む結果となったのでしょう。

共感される一方で「毒親の理解できない実話」という意見

このマンガにはレビューを見る限りたくさんの賛否両論があります。

同じような悩みを持つ親がたくさんいて共感されていたり、理解できない人にとっては「見守ることが出来ない毒親の話」と捉える人も少なくありません。

しかし私たちも周りの人たちを見守れているでしょうか?知的障害を持つ人、外国人、前科のある人。どうしても彼らを異質で怖い存在だと捉えてしまうかもしれません。

もちろんそのような目を他人に向けるのと自分の子供に向けてしまうことには大きな差はあると思います。しかしながら、偏見という心の闇が誰にでもあることは忘れてはいけません。まして自分の子供に偏見を向けてしまうというのは大きな苦しみです。

親とは常に愛したいと願っています。しかし偏見というフィルターが誰にでもあること、そしてそれが時に子供にも向いてしまうという事実を私たちは知らないといけないのかもしれません。

母親失格。やめたいと思う前に

もし同じように自分の心に限界を迎えたらどうすれば良いのでしょうか?

まずはとにもかくにも「見守れない」ことを専門家やカウンセラーに話すことです。決してあなたのその苦しみを批判することは無いでしょう。誰かに話すことで心が軽くなったり、他の対処法などをもらえる場合も多いでしょう。

あとは見守れないことは何も悪いことではないと思って良いのです。先述した通り、誰にでも誰かに対する偏見や見守れない要素は確かに存在するのです。それがたとえ自分の子供であっても。

何よりこのマンガを通して誰よりも話しづらいディープな悩みを打ち明けてくれた人、それをマンガにしてくれた人が世に広めてくれたおかげで、決して自分だけの悩みではないんだと感じることが出来るはずです。

辛いと悩んだり、母親失格と悩めること自体があなたが母親失格ではないことのなによりの証です。その気持ちを大切にして良いのです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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