戦国最強の武田家はなぜあんなに一瞬で滅亡したのか、武田勝頼から学ぶこと

目次

滅亡の歴史と現在の企業への警鐘

今回は歴史を漁って、戦国武将の武田勝頼の話をしてみようと思います。かつて戦国最強の騎馬軍団と謳われた武田家がなぜ織田信長にあっさり滅ぼされてしまったのか、を見てみようと思います。

で、何でこんな話をするのかと言うと、武田家の滅亡と、現在トップ企業だからと胡座をかいている一流企業、または人を大切にしないブラック企業の傾倒が非常によく似ているからです。

私自身大手企業で働いたことが何回かありましたが、正直その腐敗ぶりは凄まじいもので、

  • 上司が仕事するふりして遊びに行ってる
  • 重要な課題があっても部下に責任を押しつけ、自分の身を守る
  • 悪いのは全て現場の責任にする
  • ろくな算段も無く、現場の許可無く何千万というお金を使い、労力を使い浪費をする

と、挙げればきりがないですし、もしかしたらこれと同等、もしくはそれ以上の経験をあなたは目にしてきたかも知れませんね。

「大企業だから、俺たちは何しても大丈夫なんだぜ!」

そんな奢りがはびこる腐敗した大企業に、歴史上そんな会社や組織が潰れていってるんだぜ!という警鐘を鳴らしてみようと思います。

武田勝頼の一生と名門武田の滅亡

武田信玄の死後、武田勝頼という男が武田家を継ぎます。家臣達は信玄の代から仕えていた者達ばかりだったので、若くて経験が浅く、さらに元々正式な後継者ではなかった勝頼は家臣達から舐められます。

そんな家臣達を統制するために勝頼がしたこと、それはとにかく戦い、勝利し、戦功を挙げる事でした。勝頼は割と優秀だったので、以外と勝利することも多く、信玄も落とせなかった城を落とすなど順調でした。

しかし、遂に織田、徳川と本格的な戦いに発展するに至る戦が勃発しました。それが長篠の戦いです。長篠の戦いと言えば鉄砲による集団戦法がされた戦いとして有名ですが、そもそも武田家は前後を敵に挟まれ、数も不利だったため、家臣は戦わず引き上げようという声が多数ありました。

しかし勝頼は「武田は戦国最強の騎馬と実績があるのだから負けない!」ということで家臣の制止を振り切り多数の敵軍相手に無謀な突撃を行い、そして大敗します。そこで多くの家臣達を失ってしまいます。

その後は何とか立て直すも、息を吹き返した織田に苦戦続きの日々。そして武田家滅亡に王手を掛ける瞬間がやってきます。それが高天神城の戦いです。

実は武田と織田は密かに講和中だったのですが、織田信長は講和などするつもりはなくて、考え中と称して徳川に高天神城を攻めるように命じます。武田は織田と仲良しの徳川と戦ったら講和が破棄されてしまうと思い、援軍を派遣しませんでした。

城主は何度も手紙を送りますが、遂に援軍が来ることはなく、城兵達はほとんど討ち死にという形で高天神城は陥落します。

この事件で武田の家臣は何かあっても主君は助けてくれないという考えが蔓延し、そして織田の本格侵攻の際は、ほとんどが勝頼を裏切って織田や徳川に寝返りました。それにより一瞬にして領土を切り取られ、武田は滅亡の時を迎えます。

遂に戦えなくなり、逃亡中も多くの兵士や家臣の裏切りにあい、最後は自害して武田家は滅びます。

信玄の死後から僅か10年ほどのこと、そして織田侵攻から僅か1ヶ月で最強と言われた武田家は滅亡しました。

勝頼の失敗は何だったのか?

武田勝頼が武田家を滅ぼしてしまった原因は大きく2つ

正しい判断が出来なかった
・家臣達の意見を聞くことが出来なかった

という2つの要因が大きいですね。ただ、勝頼自身は非常に有能な大名ではあります。織田徳川にも賞賛され、長きに渡り、多くの戦いで戦ってきたし、巨大化していく織田に勝つことは、信玄が生きていても難しかったのではないかと思います。また勝頼の生い立ちなどからの家督継承と考えると、このような戦い方は仕方がないものだと感じます。

しかしながら、やはり家臣の讒言や忠告を聞くべきでした。父から仕えていた武将達を従わせるには、多くの武功を挙げるしかなった勝頼。しかしその武功を立てたという実績がまた、家臣達の意見に耳を傾けられない原因になったのかもしれません。

もしそうでなければ、いくら戦国の世といえど、これほどの寝返りや裏切りが出たでしょうか?もし長篠で家臣達の撤退を受け入れていれば、高天神城で救援を出していれば、ちょっとした判断と傾聴力を欠いたことが勝頼の運命を決定づける要因だったのだと考えています。

大きな組織も簡単に腐敗する

どれだけ大きな組織もこのようにあっという間に消え去る可能性があります。当時の人々は武田氏が滅びるとは考えていなかったでしょう。600年近い歴史、圧倒的な強さ、そして広大な領土、当時仕えていた武将は「武田にいれば安泰!」と考えていた人たちも多いでしょう。

それと同じように現在の大企業にいれば安泰!という考えがはびこっています。それに乗っかって、前述の通り働かない人間、ただ自分の保身だけをする人間、何も考えず金だけ使う人間がうようよいるのが大企業の特徴です。

もちろんまともな大企業も多いのだろうけど、少なからず現状や裏で頑張っている人に乗っかって、何もせずに多くの給料を受け取っているような人間がいるというのは事実でしょう。

私は大企業で派遣として働いていた時代がありました。その会社で頑張って出来高をあげても、派遣というだけで給料は1円も上がらず、でも社員は自分の何倍もサボっていても100万近いボーナスを貰っている状態。それだけなら良いのですが、これだけ会社に貢献しても言われたのは所詮派遣、派遣やってるなんて親が泣く、という見下された態度でした。

そして、現場を見ない幹部が勝手にこうすれば良くなる、と何千万もする機械を購入したものの、何の役にも立たず、さんざんその機械に足を引っ張られました。そしてその機械のトラブルや改善は現場任せ。現場は完全に回らなくなったのですが、意見や口出しをしたら出世や昇給が出来なくなるから誰も何も言えず。

出来ていないものを出来ていると言ったものだけが出世する。そんな荒れた職場に限界を迎え、その会社とは手を切りました。正社員にという話もあったのですが、そんな会社に将来性も感じなかったので、社員にならなくて本当に良かったと思っています。

そしてそのような社風がはびこる会社がこれから変化の吹き荒れる時代を果たして長く生き残っていけるのでしょうか?

年功序列制度や終身雇用は限界を迎えようとしています。仕事出来ないのに長くいるだけで高給を取れる時代は長くは続きません。業績を上げた人は給料を上げ、業績が上がらない人は給料を下げる、という実績がより多く見られる時代が来るでしょう。

そして海外からたくさんの大企業が進出している現在、果たしてこんな状況でどうやって本気の競争に打ち勝っていけるでしょうか?いずれ海外と同じジョブ型雇用が採用され、そのような会社は対応できずに淘汰される時代も来ると思っています。

企業に危機感を持ったらすることは?

もし今大企業に勤めていて同じように不満を感じて、転職したい、現場を変えたい、でも家族がいるから職を変えるのは難しいと感じる方もいるかもしれません。

そういう場合はどうしたら良いのでしょうか?

オススメは2つ

  • 自分で仕事をするスキルを身につける
  • 投資をする

アルバイトをするのはお金にはなっても、スキルは身につかない事がほとんどですので、オススメしません。大企業勤めで潤沢に資金と時間があるのなら、何かスキルを身につけ、それを元手に仕事をしていきましょう。

今現在はネットから身につけられる技術はたくさんあります。

Webデザイナー、Webエンジニア、Webライターなどのスキルもありとあらゆるところで身につけることも出来ます。ブログを書いて広告収入やアフィリエイト収入を得るのも良いです。

私もWeb関係のスキルを身につけようと、勉強を始め、クラウドソーシングでお仕事を貰い、5万円程の収入を得ることが出来るようになりました。家族を持っていて多忙でも地道に勉強を続けていけば、お仕事をすることが出来るという大きな自信と確信を持っています。

なので是非始めて見ることをオススメします。

投資も始めてみると良いと思います。投資はやはり資金力が武器ですから、大企業で働いているのであればその資金力を使えば、大きなリターンを得ることが出来る可能性もあります。

もちろん、知識の無いままリスクの高い投資にお金を突っ込むとエラいことになります。なので投資もしっかり勉強をして、リスクを分散しつつ、上手に運用することが出来れば、分配金で収入を得ることも可能になります。

どちらにしても、大企業だとしても、今の時代に1つの企業に依存し続けることは危険だという認識は持っておいた方が良いです。

「まさか、うちの会社が!」

と思ったかもしれません。しかし古今東西このような危険が潜むことは常に心に留めて今の時代を生きていく、それにより、いざという時の心の備えになることを忘れないでください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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