
就活中の学生を狙った悪質塾、一生懸命塾のやばい勧誘
今回は就活生や大学生の方に、悪質な就活塾のIKJ共感コミュニティー(一生懸命塾)という塾についてお話したいと思います。
就活中の学生にアンケートという名目で近づき、後で電話で「見学に来ませんか?」と誘い、来た学生に人格を否定したりして、強引な契約をする組織です。
現在は表だってあまり活動していないようですし、募集は停止しているとの噂ですが、私はまたいつそういった勧誘を再開するか分からないので、就活中の大学生の方に対する警告の意味で発信しています。
「なぜまた再開する可能性があるって分かるの?」と言いますと、まさに私が以前このIKJ共感コミュニティーの前身であるグローバルトリニティーという就活塾の生徒として在籍していたからです。それ故に名前や形は変わっても、この就活塾の根本にあるヤバすぎる実態について身をもって経験しているからです。
なので過去にいくら行政処分を受けても何度も悪質な勧誘を辞めないのか、私の実際の経験も踏まえてその実態をお話ししたいと思います。
IKJ共感コミュニティーの評判の悪さを物語る「人格否定」の強引さ

前述した通り、私はIKJ共感コミュニティーの前身、グローバルトリニティーという就活塾で活動していました。私も同じようにアンケートに答え、後日電話による勧誘を受けました。一度見学に来てくれというお話に断り切れず、当時新宿にあった本社に見学に行きました。
そこで、説明を聞かされ、断っても「お前はそうやってどうせ逃げ続けるんだろ?」などと言われて一切返してもらえず、その熱意で入塾してしまいました。そこでそれなりに活動していたのですが、今思うとマジでヤバい塾に入ってしまったんだなと後悔しています。
当時何がヤバかったかって、何よりその授業料が高額。私がいくら払ったかはあまり明確に記憶していないのですが、このサイトにあるように67万円(分割利息を含めると80万円くらい)くらい払ってしまった記憶があります。
yahoo知恵袋。グローバルトリニティーの悪質な勧誘の実態について
しかもさらにヤバいのが、この塾、「自分で支払う覚悟」が大切なので、親には内緒でね、と言っていたことでした。分割にしても2万円を40回払いくらい。学生でも十分に高い額でした。それを素直に社会人まで返し続けていました。
もう完全に私の黒歴史であり、自分の人生の大きな闇の部分でもあります。しかし、このように泣き寝入りした学生は私だけではありません。
こうした悪質な勧誘が相次ぎ、グローバルトリニティーは訴訟などが相次ぎ、遂に行政処分を受け業務停止命令を受けるに至りました。
そして私が去った後もHER-S(ハーツ)と名前を変更するなどしましたが、このような悪質な勧誘は辞めなかったようです。そして現在のIKJ共感コミュニティーとなっても是正勧告や、就活生が留年するなどのトラブルが相次ぎ、2020年になってもまたしても業務一部停止命令を受けるに至っています。
それにしてもなぜこの塾はこれだけ行政から処分を受けても改善しようとしないのでしょうか?それはこの塾がその名の通り理念としている「一生懸命」の歪んだ形が存在し続けるからです。
自分たちのしていることは正しいこと。だから何をしても良い

IKJ共感コミュニティーが今まで悪質な勧誘を正せない理由は「一生懸命だから、何をしても構わないという」誤った考え方です。
私が前身の塾にいたときからこの塾のコンセプトは「一生懸命」、「熱意」でした。一生懸命頑張ることの大切さ、熱意を持って伝えていくことの大切さを重点的に養っていくというものです。
この理念はそもそもこの塾の創業者、山渡雄二郎氏の考え方であり、彼の出版している書籍においても一生懸命頑張ることの大切さを説いています。
私も書籍を通してこの考え方には共感ですし、一生懸命頑張ることや熱意があるというのは仕事や恋愛、そして生きていく上で大切な要素になると思っています。しかし、一生懸命や熱意というのは諸刃の剣で使い方を間違えれば自分や相手を傷つける凶器になり得ます。
まさにこの塾では一生懸命の間違った使い方、そして相手を傷つける誤った熱意を使い続けているのです。そしてその良い例がこの塾の「悪質な勧誘」の根本的な問題です。
私たちは一生懸命この学生や組織のために入塾を薦めている。だからたとえ国の指針に反していたり、強引な勧誘をしても良い。私たちは正しいことをしている。この考えが完全に根付いてしまっているわけです。
入塾した塾生もこのように熱意や一生懸命の使い方や解釈を間違えて使っている学生さんが多々いました。
「私の考えは間違っていないし、この人のためを思っているのだから、初対面でも否定して本当の事を言っても構わない。」
「熱意があれば伝わる。だから熱く語っていれば必ず自分の意見は通せる。」
このようにして相手を傷つけ、熱意だけでくどくど自分の考えを押し付け、イタい就活生や社会人になっていくという人を多く見てきました。
こういう考え方って創価学会の折伏や、アムウェイの勧誘と構造は似ています。
「この宗教の考え方は間違っていないし、この人を救いたいから論破してしつこくしても構わない。」
「私は良い製品を売っているのだから、何も間違ってはいない。」
IKJ共感コミュニティーやアムウェイなどが「洗脳」「宗教」と呼ばれるのは、こういった偏った考え方を正せないからです。そしてこの考えを正せないからこそ、国からの業務停止命令を何度も受けるという間違いにも気付けないという組織と化してしまっているのです。
頑固な意思を持って「やらない」という決断力を持つ

そういった事を考えても、名前や会社が変わっても私はこのIKJ共感コミュニティーという塾に入塾することは本当にオススメしません。現在は入塾においては完全無料という話も聞きますし、少なくとも高額の授業料を納めるというリスクは多少なりともなくなって来ているのかもしれません。
それでも先述した考えを正せていない限り、何か面倒に巻き込まれる可能性が高いですし、入塾自体は無料でもイベントやその後の強引な勧誘で別料金という可能性も十分にあります。とにかく自分に入りたい、入る目的があるという明確な意思がない限りは近寄らないのが一番です。
私がこの塾で一番学んだのは「一生懸命」の使い方を間違える恐ろしさの他に、自分が嫌だと思うこと、怪しいと感じることには絶対に手を出さない、誘いに乗らないという強い意志を持つことです。
だからこそ前回記事にしたペッピーキッズクラブの勧誘を始め、太陽光発電の訪問販売、イオンの携帯の勧誘まで断る力を身につけました。
あなたが持つ「怪しい」「気乗りがしない」という感覚。大体間違っていないです。そういったネガティブな感情が湧いてきたら、絶対に断ることをオススメします。
人にほだされてやり始めた事なんて、あなたの意思ではなく「やらされている」だけで、それは絶対に実になることはありません。私のように後々損したりしない、あなた自身の身を守るためにも安易な勧誘は受けないようにしましょう。
IKJ共感コミュニティにLINEを教えてしまった。どうすれば良い?
もし街頭でIKJ共感コミュニティーのスタッフから電話番号やLINEを交換してと言われて交換してしまった場合はどうしたら良いでしょうか?
簡単な話ですが、後から断りたいなら、断る旨をLINEなどでしっかり伝えてしまうか、それが面倒なら着信拒否やブロックをしてしまいましょう。それにより今後の接触は出来なくなります。
もしその後電話やLINEからしつこく勧誘を受けて、断る自信が無いのであれば、相談窓口を活用しましょう。
消費生活センター(188)に相談。希望すれば、職員が直接連絡して話をつけてくれることもあるようです。
消費生活センターについて
または警察に連絡しましょう。しつこい勧誘は威力業務妨害や迷惑防止条例に違反する可能性があります。また、つきまといやストーカー行為と認定される可能性もあります。録音したり、LINEをスクショしておくなどの対処もしておき、消費生活センターにも連絡しておくと確実です。
辞め方について
現在IKJ共感コミュニティに退塾届や契約解除フォームは確認できていませんが、辞める場合もLINEがあるならそちらを使って退塾の旨を通知するのが良いです。なるべく証拠が残る文面などを利用しましょう。
返金について
現在は無料という情報なので返金という概念は存在しないはずです。しかしながら、有料だった場合は条件によっては返金される可能性があるので諦めないでください。
消費者契約法で「威迫困惑(脅迫や強引な契約)」があった場合は、8日以内ならクーリングオフできます。過ぎていても無効を主張できる場合があります。
また、困った場合は、同様に消費生活センターに連絡しましょう。契約の無効に関する助言などが得られます。
とにかくあなたの大切なお金や時間を守るためにも、断固として断る、それが無理なら第三者を介入する勇気を忘れないでください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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